コラム~成蹊ラグビー

グリーンロケッツ東葛リーグ脱退に思うこと

2025/09/03(水) 17:18

先月ラグビー界にとっては衝撃的なニュースが流れた
NECを母体とするグリーンロケッツ東葛がチーム譲渡の方針を打ち出したというニュースである
NECは日経平均株価やJPXインデックス400の構成銘柄であり、つまり日本を代表する企業であり住友御三家の一角を占める企業である
売上高は連結で3兆円を超え、経常利益でも1,500億円ほど
決して経営難による判断ではない
大半のリーグワンの運営母体である企業は「従業員の一体感の醸成、士気高揚」を目的としており、文化体育活動の一環としてのCSRを担っていたと思う
しかしながら、現在の国内におけるラグビー事情では上記のような目的を果たすことにはならないという判断が下されたと記事に出ていた
運営費は人件費を抜かしても20億円も掛かるらしい
コスト削減を目指しても限界はあるし、そんな夢のない話をラグビーをやりたいと思う子供たちには理解させられるものではない
いつからラグビーってこんなにお金がかかるスポーツになってしまったのだろう
大学に目を向けても同じだ
監督になった年のvs慶応義塾大戦
数か月前の監督会議において遠方での公式戦を組まないようにお願いをしたにも拘らず試合会場は岩手県北上市・・・
成蹊にはもちろんのこと当時の慶応にも岩手県出身部員は皆無
なぜそこでゲームを組むのか疑問に思ったので色々と調べたら当初は筑波大vs青学大の予定だったのが両校から断られたらしく、協会としてはそれではお金持ちの成蹊と慶応に行ってもらおうということで決まったと聞いた
この1試合だけで成蹊の負担は400万円を超えた
これって本当に学生スポーツなのだろうか
しかも説明を受けて驚愕したのは、この運営費でマイナスとなった場合には両校負担となるというバカげた話であった
ラグビーを健全にかつ競技人口を増やしたいと思うのであれば運営サイドはもっとプロになるべきだ
リーグワンもそうだが選手ばかりプロ化しても運営側が旧態依然としてままではNECの判断も理解できる
今回の騒動は日本ラグビーの発展のためにも企業側にその問題点を向けるのではなく運営側が深く受け止めていかなければならないと思っている

あくまでも私個人の見解です・・

2025.9.3
SRFC Taro.S