コラム~成蹊ラグビー

Day11

2023/08/21(月) 22:53

菅平に涼しい環境だけを求めてやってくるのであればもうそういう時代ではないと思う
この期間に菅平で合宿をするチームは全てを合わせると740チームくらいが訪れているらしく、自分達のレベルにあった対戦相手を探すのが容易いことがその一番の理由であることは昔と同じである
菅平に740ものチームが訪れていることびっくりしたが、それを部員数に換算し直すと減少傾向にあるという事実も確かであろう
さて、合宿も終盤を迎え皆体調不良となったりどこかしら痛いところがあるのは当然で・・・
ただ痛みの状態についてはその痛みがどのくらいであるのかは本人しか分からないので何とも言えないが、それでも痛みに耐えてどんな状態でも練習を続けている者もいれば、簡単にと言っては申し訳ないが途中で練習を抜けてくる者もいる
ここ菅平では精神力と忍耐力をどうしたら強化できるのかが僕の課題となっている
アンドレ・ジッドというフランスのノーベル文学賞受賞作家の作品に「狭き門」というのがある
キリスト教的文学作品で聖なる愛を求めるために自らを犠牲にした女性を主人公にした作品なのだが、キリスト教徒でもない僕がこの作品を読んだのは中学校の時に(勝手に)好きだった子がこの作品が愛読書だと言うことを耳にしたからなのだが今でも覚えているこの小説の真意はマタイ伝福音書の一文にあると思っていて、その一文は以下のものなのですが・・・
「狭き門より入れ、簡単に手に入れることができる門は大きくその道幅は広くその門より入る者はとても多い、しかしながら、多くの努力を重ねてやっと最高の物を手に入れるできる門は狭く、その道幅も細く、この道を見出す者は少ない」

何を言いたいかと言うと、今のうちの置かれている状況はまさしくこれなんだと感じていて、今年の目標はまさに狭き門
今の状態ではまだまだ自覚も覚悟も足りていないようなのでもっともっと各自がこのような精神をもって意識を高めていかないといけないと言うことを諭したかった訳です

合宿もあと3日
完遂するためには上記の精神を理解しつつ、それでも最後は気合しかないかな・・・

2023.8.21
SRFC Taro.S