コラム～成蹊ラグビー

圧倒的な強さだった
明治も早稲田も完膚なきまでに叩きのめされた
荒々しくて洗練された感じはないが小狡いことなく無骨で痛いプレーを厭わず80分間やり切った結果の早明撃破
大学ラグビー＝早明のイメージを完全に覆したこの結果はすごい衝撃だ
正直、最初のトライは天理が犯したノッコンアドバンテージ内で早稲田サイドも軽いプレーで対応していたところにいつの間にか解消されてしまった中でのトライは不運だと思ったし、最初のスクラムコラプシングも明らかに天理3番が落としていたも関わらず早稲田Fwのペナルティとなったことで早稲田サイドに焦りが増幅された感じもする
でもそれらがすべて言い訳にしか思えないほど天理は強かった
大学ラグビーは東高西低と言われて久しいが、かつて同志社大が大学選手権3連覇した頃は打倒同志社が関東大学ラグビーの合言葉的な旗印だったし、その後も大阪体育大や京都産業大など関東と互角の戦いをするチームもあったし、天理大も我々が現役の頃は大学選手権の常連校であった
今回の天理大の圧勝劇は高校ラガーの進路を変える潮目となるかもしれない
コロナ禍の中、実家を遠く離れて暮らすよりも少しでも近い大学でラグビーを勤しんでも日本一になれることを目撃した高校生にとってもすごい衝撃を与えたと思う

群雄割拠の時代の訪れが大学ラグビー界にやってくるかもしれない
わが成蹊もその名を轟かすような存在でいたい

2021.1.12
SRFC　Taro.S