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4年間を振り返って -横山拓-

2023/01/14

ホームページをご覧の皆さまこんにちは。
本日は4年主務、FLの横山拓が担当いたします。

初めに、今シーズンも父母会、ファンクラブ、 OB会、学園関係者をはじめとする皆さまの多大なるご支援とご声援をいただきまして誠にありがとうございました。

この4年間で私は成長できたと思います。

私自身、「成長した」というお利口さんのテンプレートのような文章を読むのが退屈で好きではないのですが、真っ先に思いついた事がこれなので、少し長くなりますが書いてみます。

元々、とりあえず就活が有利そうという浅はかな理由でラグビー部に入部し、「なるべく楽に引退したい」と考えていた私ですが、当時副務だった平田さんに「主務は就活に強い」という口車に乗せられ部で最も大変である主務業(副副務)生活をスタートしました。

当初は受身かつ、あまりにも仕事ができず、社会人スタッフから「お前はただの伝書鳩なのか」と注意を受けたり、他の同期と副副務交代という話が度々浮上していました。
しかし、主務の先輩方から業務との向き合い方や考え方を教えてもらい、0から積み上げ、しがみついていました。

上級生になると、能動的に動く事ができるようになったものの、それと共に増える責任の大きさに恐怖を覚えました。
主務になってからはラグビーとは全く関係ない事件対応・新型コロナウイルス感染症の対策等、多忙を極める業務と選手両立の壁にあたり、何度も泣きそうになりました。

正直、強豪大学よりも規模の小さい成蹊でいっぱいいっぱいだった私は、対抗戦Aグループの主務が務まる器ではなかったと思います。
しかし、学年が上がるにつれて強くなる対抗戦Aグループ昇格への想いに引っ張られ、どうすればこのチームがより良くなるのか、頭が悪いなりにしっかりと考え1年間マネジメントをし続けました。
その結果が4シーズンぶりの昇格に結びついたかは分かりませんが、昇格するチームに相応しい準備はし続けたと胸を張って言えます。

元々最低限の業務も行えなかった私が、最後にはどうすればゴールに近づけるのかを逆算し、様々な角度から物事を考えて行動できるようになれた。
当たり前の事かもしれませんが、私からすれば大きな進歩です。

辛い日が続き、同期と話せば湯水の如く愚痴や不満が湧き出てきた4年間ですが、学生のうちにこの経験ができてよかった。
あの日平田さんの口車に乗せられてよかった。
部の掲げる「社会に出て活躍できる人材」にはまだなれていませんが、そこには少なくとも1歩か2歩は近づくことができた、贅沢な4年間を過ごす事ができました。
この経験は私の今後の人生を必ず豊かにしてくれると思います。

最後になりますが、来年後輩たちはラガークラブ100周年を対抗戦Aグループの舞台で戦います。
今まで以上に厳しい戦いが待っていると思いますが、次の100年に向けてのいいスタートをきってくれると信じています。
今後とも成蹊大学ラグビーフットボール部への皆様のご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。