コラム~成蹊ラグビー

捲土重来

2023/12/18(月) 10:36

この言葉の語源は紀元前3世紀の中国 項羽(楚の国)と劉邦(漢の国)の戦い
詩人牧之著書「題鳥江亭」に「捲土重来未可知(巻土重来未だ知るべからず)」という一節を記されている
捲土重来の意味としては
捲土:砂埃が巻き上がる様子
重来:一度収まった、過ぎ去ったものが再びやってくること
楚漢戦争において、いったんは講和条約が結ばれ天下を二分することにしたものの漢側の武将(張良と陳平)の進言を取り入れた劉邦が撤退を始めた楚軍を追い詰め、最終的に項羽を破ったことで楚漢戦争が終結し劉邦が天下統一を果たしたのだが、最後の1戦の前にこの川を渡り項羽の祖国(江東)に逃げ込むことができれば、再度軍勢を整えて再起を図ることができるという江東の長の提言を退け、自ら敵陣に切り込んで討ち死にをしたことより「捲土重来未可知」という詩が詠まれたのだ
これを語源に生まれた四字熟語が「捲土重来」であり、一度勢いの衰えた者が勢力を取り戻し巻き返す様を表すようになった

昨日歓喜している相手チームの所業を我々は唯々見ていることしかできず、ひたすら悔しい思いが募るばかりではあるが実はあの姿は1年前の我々であったのだ
1年間悔しさを持ち続け、おそらく我々にリベンジすることだけを考え過ごしてきたのだろう

如何にこの悔しい気持ちを持続させることができるのか、これが新チームの成長の糧となる

3年生以下がこれから1年間をどのように過ごすかで「捲土重来」できるのか、はたまた「捲土重来未可知」となるのか
険しい道のりになるだろうがやるしかないのだ!!

新シーズンはすでに始まった

2023.12.17
SRFC Taro.S