SRFCダイアリー

菅平合宿七日目

2015/08/21(金) 23:54

ホームページをご覧の皆様こんにちは。
本日は2年トレーナーの間瀬有紀が担当させていただきます。

菅平合宿7日目の本日は、午前練習では試合に向けチームラン、ユニットなどを行い、午後に東海大との練習試合を行いました。

Aチームの試合では、東海大の強いフィジカルに対し個々のタックルが甘くなってしまい、ゲインを許す場面が多くありました。最終的には12-75と大差をつけられ、東海大の勝利となりました。
Bチームの試合は、練習の成果を活かすことができず、簡単なミスによってチャンスを得点につなげられなかったという反省が残りました。また東海大のアタックに対しタックルが受け身になってしまい、結果0-42というスコアで東海大の勝利となりました。
A・B両チームとも反省を生かし、入れ替え戦で勝つためにもっと体を張り、前に出ていく姿勢で最後の1戦に臨みます。

本日ご紹介するトレーナーの仕事は、「ケア」および「リハビリテーション」です。

練習後・試合後には、疲労からの回復を目的としてケアを行います。
練習・試合が終了したら、まずグラウンドでクールダウンとしてストレッチを行います。トレーナーはその日の練習メニューに応じ、ストレッチの種類や時間を調節しています。力を発揮して固くなってしまった筋をできるだけ早く緩めることで、より早く疲労を回復させることができます。
選手はその後、痛みのある部位をアイシングしたり、アイスバスに入ったりします。



プレー中に何度も身体をぶつけることによって、ラグビー選手の身体には、目には見えない小さな損傷を無数に負います。アイスバスに入ることで炎症を抑え、また早く回復することができます。
菅平合宿では、持ち運び可能なアイスバスを新しく購入し、身体の接触が多いフォワードが優先的に入るようにしています。

宿には治療部屋と呼ばれる部屋があり、選手は様々なケア道具を用いてセルフケアを行い、身体をほぐしています。筋が固くなると柔軟性や筋力が落ち、怪我をする可能性が高くなります。また筋が固くなってしまうような怪我では、痛みや再発のリスクが残ります。その日使った筋肉はその日のうちにケアすることがより良いパフォーマンスにつながります。
トレーナーがマッサージを行うチームも多くありますが、1人1人にマッサージをするのは時間がかかり、またトレーナーがいなくても自分のケアは自分で行えるようになって欲しいという考えから、成蹊ではセルフケアを基本としています。
セルフケアしづらい部位についてはマッサージやペアストレッチを行うこともありますが、まずはテニスボールやストレッチポールといった道具を使ったケアの方法を教えます。
テニスボールを使ったケアは安く、簡単に出来るので肩や腰に張りを感じる方におすすめです。トレーナーに聞いていただければ教えますので是非試してみてください。

続いてリハビリについてです。
怪我をした選手は、練習中にリハビリを行います。ヘッドトレーナーの決めたメニューに従い、まずは日常生活への復帰、そして競技への復帰を目指して選手たちは厳しいトレーニングをこなしています。
怪我をした選手が一刻も早く、万全な状態で復帰できるよう、トレーナーはリハビリの補助をしたり指導をしたりと、全力でサポートしています。






また、リハビリには再発予防の目的もあります。選手の走り方、タックルのフォーム、筋力不足が原因で受傷したり、怪我によって靭帯や筋が弱くなったりするような怪我は再発の可能性が高いです。リハビリではフォームを直したり、筋力を受傷前より向上させたりして再発を予防します。トレーナーは原因を考え、選手にも意識してもらえるよう心掛けています。
この菅平合宿にも多くの器具を持ち込んでおり、怪我をしている選手たちがリハビリに励んでいます。



OBの方々、保護者の方々のご支援のおかげで、様々な道具や器具を揃えることができ、充実したケア、リハビリを行うことができております。心より感謝申し上げます。

今回でトレーナーの仕事紹介は最後となります。
今後何かトレーナーの活動内容についてのご質問、ご要望がございましたらお気軽に仰っていただければ幸いです。

ご精読ありがとうございました。