お知らせ

上智大学戦

2022/10/16

本日は関東大学ラグビー対抗戦第4節の上智大学戦が行われました。
けやきグラウンドには250人の観客が訪れ、大いに盛り上がりを見せました。

試合は両者譲らぬ接戦の末、成蹊大学が20-3(前半5-3/後半15-0)で勝利を収めました。
終始上智大学のプレッシャーに押されミスが目立ったものの、本学が意地を見せ、後半は点差を開くことができました。


成蹊大学のキックオフで試合が始まります。
開始早々、敵陣22mでのマイボールスクラム。
このチャンスを得点に繋げたい本学でしたが、コラプシングの反則により陣地を押し返されます。


その後も勢いを掴めないまま、自陣でのプレーが10分以上続きます。
前半15分、自陣でのDFが続く中で本学が反則。上智大学がショットを選択します。
上智大学のペナルティゴール成功により先制点を許し、0-3となります。

その後は敵陣でのプレー時間が増えるも得点には結びつかず、前半も35分を回ります。
上智大学にリードを許す展開に、焦りと緊張感が増していきます。

本学にチャンスが訪れたのは前半終了間際。
ゴール前での上智大学ラインアウトからターンオーバー。
本試合で終始優位に立っていたスクラムを組み、ゴールラインまで押し切り8番渡邊有(1年/関東学院)がトライ。

前半をロースコアの5-3で折り返します。

得点を重ね何としても勝利を収めたい本学と、1年間成蹊をターゲットに掲げ、好戦に燃える上智大学。
両校の意地とプライドがぶつかり合い、後半はさらに激しさを増します。

両者譲らぬ展開の中でスコアが動いたのは後半11分。
本学は敵陣でペナルティを獲得し、ゴール前でラインアウトモールを組みます。
そのままトライとはならなかったものの、再度ペナルティを獲得しスクラムを選択。
前半同様、安定したスクラムを押し切り8番渡邊がトライ。
ゴールは外れ10-3。点差は開いたもののわずか7点差。
いつ追いつかれてもおかしくない展開に、緊張感が拭えません。

ここから勢いをつけたい本学ですが、流れを呼び寄せることができず。
後半25分を過ぎても追加点を奪うことができません。

その後、上智大学は本学のディフェンスをかわして大きく前進。
自陣深くまで攻め込まれるも、本学の粘りのDFでターンオーバー。しかし、その直後に本学がノックオン。
ゴール前での上智大学スクラムから16フェーズにも及ぶ攻撃を受けましたが、本学は粘り続け相手のミスを誘い、自陣脱出に成功します。


攻守を繰り返しながらも、本学がトライチャンスを掴んだのは後半35分を回った時です。
上智大学のパスミスに素早く反応した9番末次真南斗(3年/長崎北陽台)がこぼれ球をキック。敵陣までボールを蹴りこみます。
惜しくもトライとはならなかったものの、敵陣深くでのマイボールラインアウトで再開。
敵陣でのプレーを継続し、ペナルティを獲得。本学はショットを選択します。

緊張感が張りつめる中、10番菊本有真(1年/崇徳)のペナルティゴールが成功。
13-3と得点を重ねます。

しかし、この時点で時計は後半41分を回っています。
ロスタイムに入る中、両者体をぶつけ合い熱戦を繰り広げます。

対抗戦優勝を1つの目標とする本学にとって、勝ち点の4点に加え、ボーナス点獲得のためのもう1トライが必要となります。気持ちの高まり、緊張感は選手の表情やスタンドの掛け声からも伝わってきます。


ロスタイム、会場を沸かせたのは上智大学の攻撃でした。
成蹊陣でボールを受け取った上智大学のプレーヤーが、巧みなステップで本学のディフェンスをかわし、50m駆け抜けます。
本学はプレーヤーの前進を止めることができたものの、上智大学の攻撃は継続します。

しかし、ここで流れを打ち破ったのは6番井上雄太(3年/茗溪学園)。
パスを受け取ったプレーヤーに6番井上の鋭いタックルが刺さり、ボールがこぼれ落ちます。
そしてこぼれ球に素早く反応したのは15番瀧澤日々輝(1年/東農大二)。
見事なキックコントロール。俊足を生かして自らボールを拾い上げ、敵を寄せ付けることなく40m走り切りトライ。

張りつめた緊張感がほどけた瞬間でした。
トライを決め拳を掲げる瀧澤、駆け寄る選手の表情からは、今日一番の笑顔が見られました。

最後は10番菊本のゴール成功。
20-3で試合が終了しました。

主力選手が欠けた中で迎えた上智大学戦。
課題が多く残りましたが、無事勝利を収めることができました。

対抗戦も折り返しです。
これから先はさらに厳しい試合が予想されますが、日々課題と向き合い修正し、1戦1戦に挑んでまいります。

ご来場、ならびにご声援いただきました皆様、誠にありがとうございました。
次戦は10月30日(日)の東京大学戦となります。
引き続きご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。