コラム~成蹊ラグビー

カルピスダッシュ

2025/06/09(月) 12:57

今日、ラグビー協会から通達が届きました
内容としては「夏季練習及び合宿について」ということでその内容は熱中症予防と落雷事故防止について詳細手引やガイドラインが提示されていた
これについては主務を通じて部内においても徹底し厳格な運用をしていくつもりである
幸い過去において熱中症で救急搬送されたり、落雷事故に見舞われたことはないもののそこは油断大敵なのでしっかりとやっていきたい
我々が現役の頃と比べると近年の夏場は比較にできないほど尋常ではない暑さではあるが我々の頃もそれなりに暑さ対策をしていた
練習時間を夕刻以降にするのはもちろんであるが、今みたいに21時までに部室を退出というルールはなかったので練習開始時刻はかなり遅くすることができた
校内合宿ではボールを使うような練習はほとんどなく毎日走り込みがメインだったので暗くても問題がないという発想だったと思う
午前練習後の楽しみは何といっても大きなポリバケツに大きな氷と共にキンキンに冷えたカルピスをがぶ飲みすることであった
当時は部員(選手)が90名ほどいたにもかかわらず、ポリバケツから飲むための柄杓が数本しかなかったのでその柄杓の取り合いから始まる
練習終了時の円陣がヒップレコールの途中からポリバケツの方へアメーバ状に膨らんでいく
ヒップレコールの終了と同時に各4年生から柄杓奪取のために選ばれた韋駄天の1年生が柄杓に向かって猛ダッシュ
成功した1年生は誇らしげに先輩にその柄杓を渡すが、不成功の1年生は申し訳なさそうに平身低頭
実は90名の部員が慌てずにゆっくっり向かっても皆が十分に飲める量は作られているのだがこのカルピスダッシュは夏の風物詩であった
今の時代そこはカルピスではなく経口補水液になるだろうし、柄杓で回し飲みなんて考えられない時代となった
夏を迎えると吐くほど飲んだカルピスのことをどうしても思い出す

2025.6.9
SRFC Taro.S