コラム~成蹊ラグビー

クリスマス

2021/12/23(木) 09:44

MerryX’mas

いつからクリスマスという雰囲気が日本にやってきたかと調べてみると
フランシスコザビエルが宣教師として日本にやってきた(1549年)際に広めたらしく、当時は祝うというよりは休戦協定として双方のキリシタン武将が宣教師(ルイスフロイス)の下に集められ、明日はクリスマスだから本日はミサに参加するために休戦をしたらどうか!?という感じのものだったようです
その後は徳川幕府の鎖国政策の中でキリスト教布教は禁止されていたのでしばらく日本でクリスマスが祝われるようなことはなくなり、今のような形となっていったのは、1900年(明治33年)に横浜で創業した「明治屋」が銀座に進出した際にクリスマス商品を販売したことが発端となり今のような形に徐々に変遷していったようです
今では世界中の国々でクリスマス(12/25)は国家祝祭日となっていますが、日本は少数派のクリスマスを祝祭日としない国ですが、そんな日本も1927年(昭和2年)から1947年(昭和22年)の21年間はクリスマスを休日としていたことがあり、これは大正天皇が1926年12月25日に崩御したことを受け大正天皇祭の日と定めたことに起因するようです

そんなことを調べながらも早いもので年末を迎えようとしています

例年 この時期のコラムは入替戦に勝利を収めた学生に心穏やかに年越しをできることに感謝を示す場でしたが、2年前の無念さを持ち越すことに対して僕の気持ちを述べたいと思っています

大悟の代が試合終了間際に逆転負けを喫してからその悔しい思いを晴らす機会すら与えられずに卒業していった寅の代を経て入替戦に臨むことを最優先してきた諸藤陸の代
シーズン当初は合宿が悉く中止され、対外試合も禁止となり万全な準備ができなかった状態で対抗戦を迎えました
感染のさらなる拡大により対抗戦自体が途中で打ちきられてしまうのではないかという不安な気持ち、最低でもそれらが自分たち起因とならないように毎日毎日人混みを避け、沢山の人数での会話を避け、ラグビー部らしい練習後の仲間との会食も禁止された中でシーズンを戦い抜き、対抗戦は7戦圧勝、素晴らしい戦績でした

でも、それらは全て通過点
入替戦での勝利のためにほとんどのことを犠牲にし準備をしてきた彼らにとっては当たり前の結果だったはず
それ故に入替戦の結果は残酷なものとなりました

掛ける言葉はなく、気休めでしかない言葉に価値はありません
それでも敢えて伝えたいのは、今年皆が定めた目標に向かって突き進むために実行した数々のこと
練習内容はもちろんのこと、普段の生活でさえ制約を受けそれに耐えてきたこと、入替戦出場が決まった時からのチームの高揚感、例年以上に感じた4年生の一体感
これらすべてのことは間違っていなかったと思うし、これからのチームを創造していくうえで今年のチームの存在感は入替戦で勝利を得るための指針となるに違いない

だから4年生は胸を張って卒業していってほしい

4年間お疲れ様、この1年間は特にお疲れさま

そして心からありがとう

2021.12.24(X'masEve)
SRFC Taro.S