コラム~成蹊ラグビー

現役に拘る・・・

2017/12/08(金) 13:30

現役に拘っているベテランスポーツ選手ですぐ思い浮かべるのはサッカーのKingカズこと三浦知良氏(50歳)とスキージャンプのレジェンド葛西紀明氏(45歳)だ

この2人がなぜ現役に拘っている・・・’こだわる’という表現は失礼な表現かもしれないので、言い換えるとしたら’現役で居続けている’のかを考えてみると、思い残したこと、やり残したことがあるからだろう

三浦カズは、社会人リーグ(読売クラブ所属)時代の低迷期からJリーグ発足以来ずっと日本サッカー界を牽引し、人気実力共に第1人者であった
そんな彼が唯一出場していないのがサッカーW杯である
ドーハの悲劇の主人公であり、ジョホールバルの歓喜の輪の中にはいたが日本代表が初参加となったW杯フランス大会直前に代表から外された

レジェンド葛西も長野オリンピックのスキージャンプ団体において直前にそのメンバーから外された 個人ノーマルヒルの選手には選ばれていたにも関わらずである
選ばれた日の丸飛行隊のメンバーは原田・舟木・斉藤・岡部の4名、金メダルを獲得したメンバーの名前は20年近くたった今でもそれはすらすらと出てくる

カズはあの当時の日本中のサッカー選手の中で誰よりも一番W杯に出場したかったはずだったろうし、葛西選手も4人のメンバーのうちの1人として首から金メダルを下げたかったはずだ

2人はそれぞれの競技において沢山の偉業を達成しているし、すでに栄誉も称えられている
現役を辞めてもその色は褪せることがないにもかかわらずいまだにプレーヤーとして現役で居続けている

2人がその真意を話すことはないだろう
しかし、ここまでくるとどこまでも続けてもらい、カズにはW杯メンバーに実力で選ばれて欲しいと思うし、葛西選手には冬季オリンピックが次に日本で開催されるまで現役として金メダルを獲得して欲しいと思っている

2017.12.8
SRFC Taro.S