コラム~成蹊ラグビー

ちょうど1年

2016/11/15(火) 00:00

早いもので航己(昨年度主将 石田航己)達の代が明治学院大を撃破した日からちょうど1年経った

この代 入替戦には簡単に出場できるだろうと思って臨んだ対抗戦の第2戦vs成城大学戦、相手の激しい闘志と気魄に圧倒され敗戦したことで尻に火が付いた

それ以降の対抗戦を何とか無難に勝利を収め、この一戦に勝てばBグループの1位となり入替戦に出場が決まる重要な一戦であった

明治学院大とは対抗戦がAB2グループ制になってからの対戦しかなく、かつ、ムネ(H25年度主将 井上高宗)の代が入替戦で苦汁を飲まされたこともあり絶対に負けてほしくない相手であった


晩秋に相応しい天候の下、けやきグランドでキックオフ

前半開始早々 得意のラインアウトモールでトライを取り勢いに乗る

FWが局地戦を制し、BKも好タックルで相手の攻撃をしのいでいく

28vs14となり、逃げ切れるかと残り時間を気にした後半も終盤を迎えた時 成蹊の安易なディフェンスから相手に右隅にトライを許し、難しい角度のGKも決められ7点差 

一気に緊迫したムードとなった

スクラム、タックル、モール、ライン攻撃など両校の激しいプレーにスタンドを埋め尽くした応援席から奇声と歓声が上がる


平林レフリーの笛が高々と鳴り ノーサイド 28vs21


スタンドに向けて整列した選手を代表して、いつもは『気を付け 礼!』としか言わない口下手な航己がしっかりとした口調でお礼の言葉と入替戦に向けた決意表明をしていたことが印象的だった


本当ならば自分たちもAグループで戦いたかったはずだし、十分にAグループで戦える実力も兼ね備えていた


けれども叶わぬ夢を後輩たちに託すために対抗戦、入替戦と体を張り続けてAリーグ昇格を果たして卒業して行った航己たちの代


それを考えたら・・・

あなた方現役は航己たちの代の『代行者』として、また、彼らが残してくれたこの舞台を代々繋ぐことができるように命を懸けて守り抜かなくてはならない


入替戦を含めてあと3試合 その使命をしっかりと果たそう


2016.11.15
SRFC
GM Taro.S