コラム~成蹊ラグビー

リバウンド・メンタリティ

2018/06/25(月) 15:44

深夜の日本vsセネガルの生中継を興奮しながら観戦していた
先制点を取られるも取り返し、追加点にも落ち込むことなく同点に追いつき’価値あるドロー’により勝ち点1をゲットして決勝トーナメント進出へ大きく前進をした

ネットニュースでもこのW杯関連の記事が多いが、とても気になる言葉が目に留まった
それは『リバウンド・メンタリティ』という言葉であり、関連する記事から察するに『逆境を力に変える精神力・行動力』と置き換えることができると解釈した

前節のコロンビア戦、同点に追いつかれた後の決勝点や、今日のセネガル戦の2つの得点はいずれもこのリバウンド・メンタリティから生み出されたと言っても過言ではない
単なる親善試合ではなく、W杯の本選、しかも世界ランクでもはるか上位の国々に対しての成果なのだ

僕たちのラグビーも、このサッカーも試合が始まればハーフタイム以外は「作戦タイム」などはないので、試合中には選手が試合をコントロールしなくてはならない
監督の選手交代などは、その選手起用により監督のその試合に対する意思表示を感じ取ることはできるが、いずれにしても試合中の大半が選手間の意思疎通によりゲームが進行されている

よくコミュニケーションが大切だと言われているが、試合中の瞬時の判断が求められる時それをあからさまにしている暇などはない
しかしながら、選手同士は阿吽の呼吸ともいえる動きをよく見せる
これは、やはり普段の練習から培ってきた無言とも言えるコミュニケーション能力ではないだろうか
ミスを犯した選手がそのミスを挽回したいと必死になり、それを補うようなプレーを全選手が連動し始める
または、接戦の最中、絶対に負けられないという強い気持ちを誰かが表現することで全員がそれに呼応するようなすごいプレーを連発し始める
これらが発動するときにチームとしてのリバウンド・メンタリティが生まれるのだと思う

成蹊が秋の対抗戦に挑むときには、このリバウンド・メンタリティを如何に発揮させ、それを持続させることができるかが重要なポイントとなろう
それにより今年の戦績は大きく変わってくる

今回のW杯はそういう観点からも見どころがとても多い

2018.6.25
SRFC Taro.S