コラム~成蹊ラグビー

財務省の事務次官の騒動について思うこと

2018/04/20(金) 14:50

まずはじめにしっかりと断っておきますが・・・・・『セクハラ」、『パワハラ』等強者の立場を利用して弱者を苛めるような言動は絶対にあってはならないと思っており、特に男性が女性に対し行う「セクハラ」などは男として最低の行為であると考えていることは断っておきます

それらを踏まえ・・・現在国会運営を揺るがしている財務省事務次官のセクハラ騒動(報道)について僕自身の見解を述べてみたい

と言うのも当初の報道ではどこの報道関係の女性記者の話だろうと思っていたところ、麻生財務大臣も「どこのだれかわからないところに言及しようもない」と発言をしたことによって、A社が自社社員に対するセクハラがあったと発表をしたことに対して、正直な気持ちとして「また、A社か・・・」と感じたのだ

なんでそのように思ったのかと言うと、大半の人が忘れていると思うけど、過去(1989年)に珊瑚礁ねつ造事件と言うのがあり、それがA社の報道社員によるものだったということがあったからだ
知らないだろうと思われる人のためにこの事件の概要を説明すると、当時のA新聞の連載企画に「地球の色は何色?」というものがあり、その中で沖縄県西表島の世界最大級の珊瑚礁としてギネス認定を受けている珊瑚礁を撮影に行ったところ、この世界最大級の珊瑚礁が「KY」というローマ字で傷つけられていたことを発見し、発見した記者が新聞の中で日本人の失われたモラル感を徹底的に糾弾したということがあった
しかしながら、地元石垣島のダイバーがその少し前にその珊瑚礁を鑑賞した際にはそんな傷は全くなかったことより、その記者自身が傷つけられたのではないかと問い合わせたことに対して、当初のA社側の対応は知らぬ存ぜぬ、そんなことはないということを繰り返していたのだが、ある日突然に自社の社員(KY氏)が珊瑚礁を傷つけ、記事そのものをねつ造したことを認める発表をしたということがあったのだ

「セクハラ」と「記事の捏造」は次元が違うのではないかと思われる方もいると思うが、僕が問いたいのはA社という企業の体質である
(女性記者が)隠していた録音機器、また、その報告を受けながら被害を受けた女性記者の気持ちを無視し、政権与党に打撃を与えるためだけにタイミングを計ったかのような記事の出し方等々
あの当時もメディアとしてそれまで主流であった新聞報道からTVニュース番組にその主流が移り変わろうとしていたタイミングでの新聞紙上による写真報道によってメディアとしての存在価値を印象付けようという’焦り’があったのだと思う

今回のことも基本的に「反日本国」、「反政権与党」を目指しているようにみえるA社の焦りが一種の偏向報道と思われるような事をしてしまったのだと感じている

以前にも述べたけど、世の中の識者と言われる人は、当然にメディア業界に従事している人も含めて、自身の見解や主張を通そうとするために事実をゆがめたり、曲解を押し付けがちになることが多いので、やはり「報道や出版の自由」という憲法に認めらいる自身の持つ絶対的な力を正当に利用するようにしてほしいと思っている

2018.4.20
SRFC Taro.S