コラム~成蹊ラグビー

下手の横好き

2018/03/14(水) 14:10

ことわざに『下手の横好き』というのがある
「趣味などに対して下手ではあるがやたらにそのことを好む」という状態を指す言葉である

一般的に腕前を説明するときに使われるもので「私の将棋は下手の横好きで・・・」のように自虐的に用いる言葉であり、相手にこの言葉を使うのはとても失礼にあたるので注意した方が良いと言われている

でもなぜ「横」なのだろうか・・・気になったので調べてみた
すると、元来「横」という言葉の持つ意味に「見当はずれで無関係」とか「道理に合わない無理を押し通す」というのがあるらしく、どんな事であっても下手なものは一般的に嫌いになり、大勢の人が見ている中では遠慮するのが普通にもかかわらず、「下手がなんで悪い、好きなんだから交ぜてくれよ!」と強引に参加しようとする状況に対して、道理に合わないことを押し通そうとするので「下手の横好き」と言うようになったという説明が出ていたが、言語的並びに学術的根拠はない

僕の考えでは、趣味などをやるにしても、好きなことを1つに集中して深く掘り下げていくタイプと多くのことに対して浅く広くというタイプが居るので、後者の「掘り下げ方」を「横」という言葉で表現したのではないかと思っている

いずれにしても何を始めるにしても「好き」であることはとても大切なことなので、これから迎える新入部員も上手い下手に関係なくラグビー好きが沢山入部してくれることを期待している

2018.3.14
SRFC Taro.S