コラム~成蹊ラグビー

年賀状

2017/12/15(金) 09:00

やらなくてはならないと思っていても後回しになってしまうのが年賀状である
今年もその季節がやってきた

最近の若者は書状(葉書)で年賀状を出すこともなく代わりにSNSなどが主流となっているようだし、年配の方々も翌年以降年賀状を出さない宣言される方が増えてきているようで、そのピークは2003年の44億5936万枚であり、2015年度は30億2285万枚とな減少傾向にあるようだ

新年の挨拶は古く奈良時代からの風習らしく平安時代には貴族などの間で遠方の知人への挨拶代わりに文書による年始あいさつが行われていたという記録がある 
江戸時代には飛脚や使用人を使う文書による挨拶は一般化し、1887年に年賀状を出すことが国民の年末年始行事の1つとして定着した このことは日本の郵便制度が確立されたことを意味している

現在、日本郵便は年賀状を「年賀特別郵便」として特殊取扱の上12月16日から12月28日までに年賀記されて投函されたものは配達局で1月1日まで留め置くことをしているが、これはあくまでもサービスの一環である

風物詩としてアルバイトの高校生が自転車などに乗って一斉に年賀状を配達する光景が元旦のTVニュースで映し出されていたがそれも遠い昔となってしまった
僕がコーチをしていた時には、学生に対して監督コーチ陣にはちゃんと年賀状を出すように指示をして、それぞれの自宅住所を記したものを学生に配ったりしていたが、あの当時だから学生も渋々ながら引き受けてくれたものだが、今ではそのようなことを言うのが憚れるほど通信手段が変わってきてしまっている


新年を迎える準備の一つとして年賀状を書きながらその人に対して募る想いも湧いてくると思うので僕はいつまでも年賀状を出すことは大切にしていきたいと思っている

2017.12.15
SRFC Taro.S