コラム~成蹊ラグビー

筑波戦観戦記

2009/11/25(水) 23:32

対抗戦 6戦 筑波大学戦

2009.11.22 12KO 熊谷県営ラグビー場

【観戦記】

 

対抗戦も終盤・・・・

寒さが一段と厳しくなった無風状態の熊谷ラグビー場

筑波大との一戦を迎えた。

 

開始早々にミスから先制トライを許す苦しい展開。緊張感で全体的に硬さが見られる。

Restart後、相手ゴールに攻め込むも全体的にスピードが感じられない。

エース浦野のカウンターも相手の鋭い出足に止められる。

 

前半戦中盤 見ている我々にも伝わってくるような気迫溢れるプレーが徐々にではあるが出てきた・・期待がもてる展開となり、膠着状態が続く・・・

 

前半26分 タッチキックミスからまたもやトライを奪われる。

 

しかしながら、選手達からは『チームを変えよう』という周囲を鼓舞する声が聞こえる。

まだ戦えるぞ!!チームの前に出ようとする気持ちが伝わってくる。

 

成蹊が敵陣深く攻め込むも・・ラインアウトからのミスにより逆に攻め込まれトライをされてしまう。あまりにも痛い得点だ。

前半終了間際にはPGを決められ0-22で前半を終える。

 

しかし、昨年も前半終了時点では24点差をつけられていたのが最後は4点差まで追い上げたのだ。この点差は決して悲観するような点差ではない。誰もが後半の逆転を信じ、ハーフタイムを過す。

 

その勢いを示すかのように成蹊フィフティーンが先にグランドに姿をあらわす。力強い円陣から気合が聞こえる。いけるぞ!成蹊!!これからだ・・。

 

後半が開始される。

筑波大の厳しく激しい攻撃にもディフェンスが機能してきた。

筑波大の猛攻・・・右サイドを割られトライかと思われた瞬間・・後半に変わって出場してきたSO太田のタックルで相手のトライを防ぐ。いいぞ!成蹊の流れになるタックルだ。

 

筑波大ゴールに攻め込む成蹊。激しい攻撃に耐え切れずに筑波大がペナルティを犯す。

大きく開いた左サイドへのSOからのキックパス・・若きトライゲッター三浦兄の胸にすっぽりと収まり、しぶとく回り込みながらトライをあげる。ゴールは惜しくも外れる(5-22)。

 

シナリオ通りだ。

この後のプレーがこの日の勝敗を左右することは、両チームのフィフティーンの表情からも見て取れる。

 

筑波大の選手達の表情が引き締まったものに見えた・・。本気モードだ。

強者を本気にさせたのだ・・。

 

目つきの変わった筑波の激しいRestart・・。成蹊を圧倒し始め、トライを奪われる。

 

後半23分 Restartのキックオフ三浦弟の激しいタックル。ナイスタックルだ!

しかしながら危険なタックルということで無情にもシンビンが適用される。このタイミングで10分間1人欠けるのは痛い。しかも、インパクトプレーヤーとしてチームで一番のハードヒッターの三浦弟の一時退場はあまりにも痛い。

三浦の気迫が選手に乗り移って欲しい。

しかしながら、ただでさえ劣勢のFW1人欠けたことによりセットプレーに影響が出始める。

後半30分 その影響を受けた形でトライを奪われ・・戦意喪失したのか・・そのまま筑波大の勢いが続き、終了間際に駄目押しのトライを奪われ・・ノーサイド(5-41)。

 

1+αとして目標にしてきた1戦だけにチームからは落胆ぶりが伝わってくる。

 

しかし、うつむいている暇はないはずだ。

3年前に成蹊に『煮え湯』を飲まされBリーグに転落する憂き目を見させられた立教がその仕返しをすべく・・準備万端で待っている。

このまま立教に飲み込まれてしまうのか!?

それとも不屈の精神で難局を乗り越えるのか!?

今度の試合はチーム力の試合だ。総力戦だ!!

部員全員で立教に全力でぶつかって欲しい。