コラム~成蹊ラグビー

桜祭

2020/04/22(水) 16:05

例年だと今頃は週末の天気のことを気にしている頃だ

ラグビー祭、いわゆる「桜祭」の当日の天気のことが気になって仕方がないのだ
学生との打ち合わせ、現役・OB共に対戦チームとの連絡など様々な準備も済んでいるので、あとは天気さえよければ沢山のOBが参加してくれて賑やかになることが間違いないので好天を願う気持ちが強くなる

過去のコラムにも書いた記憶があるが・・・以前は4月29日の天皇誕生日(現在の昭和の日)が定例開催日で試合は小学生から大学まで全て各年代のOBとの対戦が常だった
僕が現役のころは、このOB戦での勝敗によって翌日から始まるGW合宿の内容が決まるので必勝の大一番となっていた
仮に現役チームが負けると合宿の練習内容が監督コーチなどOB主体で考える内容の練習、つまりめちゃくちゃ厳しくてつらい根性練習中心のものとなってしまうのでお祭りムードとは程遠い殺伐とした雰囲気があった・・今思い出すと懐かしいがこの頃はOBは敵だと考えるように先輩方からしつけられていた時代であった

今のような他校を招いての対戦形式になったのは記憶が定かではないがそんなに古いことではないし、1度だけ学園の桜まつり(4月の第1週)に合わせて開催をしたが、まだ肌寒いことと学生の仕上がりに無理があったのでそれ1回きりで元に戻したが、この4/29もGWによる補講日との関係で必ずしも4/29に学生の授業がない日ではなくなってしまったので、いまの4月の最終日曜日にラグビー祭を執り行うようになった

大雨のためにOB戦を中止にして現役の試合だけとしたことが2回あっただけで祭自体が中止になった記憶はない

この祭のトピックスは何と言っても物故者慰霊、いわゆるメモリアルである
亡くなられた先輩方を記念碑にその名を刻み関係者が献花をし皆で黙祷を捧げる
日本中どこのラガークラブにもグランドを見渡せるところにメモリアル(記念碑)があるクラブはそう多くないはずだ
我々はこれこそを誇りに思い、先輩方の思いを永遠につなげていく必要があると思う

今年は残念ながらメモリアルを行うことが叶わなかったが、来年の桜祭は今年の想いを含めてそれこそ盛大に、そして厳かに執り行いたいと思っている

2020.4.22
SRFC Taro.S