コラム~成蹊ラグビー

大相撲改革

2020/01/28(火) 12:30

新年最初の大相撲は幕尻の徳勝龍が初優勝を果たした
貴闘力以来20年ぶりの珍事とのことだが、笑いあり涙ありの優勝インタビューによって彼も人気力士の仲間入りをするだろう
33歳と遅咲きではあるが辛抱強く一生懸命に続けていけばこのような素晴らしい結果を得ることができるという証を示した
逆に寂しいのは徳勝龍と同年の豪栄道が引退を決めたとのこと
近年は怪我勝ちであり大関に昇進したばかりの頃の勢いある相撲が見ることがなかなかできず、本人も忸怩たる思いがはずだ
せめて出身地の大阪場所が開かれる3月まで頑張って欲しかったので残念でならない

ところで大相撲は改革に時期に来ていると思うので私なりの見解を述べたい
・まずは本場所の多さ
年6場所は多すぎるので四季ごとの4場所で良いのであとは地方巡業でフアンを増やす努力をすべきである
6場所の弊害としては怪我した力士が十分に回復できず、けいこ不足のままに番付を守ろうとして無理に取るので却って怪我を大きくさせる悪循環になっている、逆に横綱は怪我したり、負けが込むとすぐに休場して翌場所に万全な体制で臨むような感じになっており不公平感を感じる
無罰で休場できるのは横綱の特権ではあるが違う意味でその責任は重いはず、昔はみな潔良くて鶴竜みたいな状態になっていたらまずは親方が辞めさせていたと思うし、日本人横綱ならば本人の意思で絶対にやめているはずだ
・次に力士の鍛え方
長い伝統に基づいた力士の鍛え方があるとは思うが、近年の科学的な根拠に基づいたトレーニング方法でもっと見栄えの良い(千代の富士のような)美しい力士を沢山育てるべきだと思う
朝稽古してちゃんこたらふく食べて寝て、また稽古してちゃんこ食べて飲みに出掛けての生活習慣、取組となると単なるデブがまわしをつけて半分以上お尻をさらけ出して大半の決まり手が押し出しとはたき込みばかり
これでは一部の相撲経験者しか新弟子検査に集まらないので老齢化がますます進む20年後には大相撲が興行としてなりたたなくなると見込んでいる

伝統にしがみつかず活き活きとそして溌剌とした大相撲界となるように、外部から面白い発想を実現できる能力の溢れる人材を登用する時が来ていると思う

2020.1.28
Taro.S