コラム~成蹊ラグビー

おつかれ 大悟

2019/12/10(火) 10:17

師走を迎え何かと慌ただしくしている時でさえ、ふとした時にあのノーサイドの笛が鳴った後からのことをを思い出す
一番見たくない光景が目の前に広がり現実を受け止めなくてはならない自分と対峙している

今年の4年生は個人的に好きな代だ
強烈なキャプテンシーを持つ大悟が率いるタレント豊富な選手たちであり、食事に誘うとよく食べ、よく飲む本当にラグビー部の学生らしい学生達だった
彼らと接する時間がとても好きだった

だから大悟には笑って卒業して欲しかったのだがそれが叶わず・・・無力な自分にため息しか出てこない

しかしながら間違いなく彼の喪失感、無力感の方が遥かに大きく、いまはだれがどんなに勇気づけようとしても彼を絶望感から引き上げることができる者はいないと思う

時が解決してくれる 安易な表現だがそれしかないと思う
特に降格した代の主将はすべてを背負って卒業していったが、いつの間にか自然と受け止めて自虐的ではあるが学生たちにその辛さを体現者として諭すことができる唯一無二の存在としてグランドに戻ってきてくれている

学生最後のラグビーは甲南大学との定期戦を残すのみとなったが有終の美を飾り、学生ラグビーとしてのけじめをつけて欲しいと思っている

大悟の人生の勝負はこれからが真の始まりとなる
ラグビーは趣味の世界の延長線上でありどんなに辛くても自分の好きなことだから続けることができた
だけど、今度は違う自分の意に沿わないことでも耐え忍んでやっていかなければならないことの連続だ
ラグビーで既に思い通りに行かないときの対処方法は十分に学んできた君ならその対処方法はしっかりと学んだはずだ

新しく迎える年 社会人として零からスタートする気持ちで迎えて欲しい

おつかれ 大悟 飛躍しかない

2019.12.10
SRFC Taro.S