コラム~成蹊ラグビー

令和に思うこと

2019/06/03(月) 10:15

令和となって1か月が過ぎた 
早々にトランプ大統領の来日し、狂騒的な雰囲気も一段落しこれから落ち着いていくことを期待したい
日本は新年を新しい気持ちで迎えるとしばらくして新学期や入社式を迎えるので1年の内に2回ほど気持ちを新たにすることができる幸せな民族的風土があると以前このコラムで書いたが、今年はそれに新元号のそれも含まれるだろうから既に3回 気持ちを新たにしている人も多いだろう

前回、平成を迎えた際には昭和天皇の崩御があったので直前の歓迎ムードは一切なく、しばらくは日本中が鬱屈とした雰囲気に包まれていたように記憶している
どちらが良いのか論じることは必要ないと思うが、今回の令和を迎える一連の雰囲気はとても良かったのではないかと個人的には感じている

それはこの「令和」というおそらく誰もが想像もつかなかった元号とその響きによるものではないだろうか
その典拠は万葉集 巻五 梅花の歌 三十二首 并せて序の一文だとのこと
『干時、初春月、気淑風、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香』
意味は、季節は初春の艶を感じられる美しい月の頃、空気はおいしく、風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉で装うように花開き蘭花は身を飾る衣に纏う香のように薫らせる というものである by新日本古典文学大系語注より抜粋

いずれにしてもこの美しい響きをもった新元号と共に成蹊ラグビー部の学生達も新しい時代を清く、美しく、そして何よりも力強く活躍をしていって欲しい
そういう意味では、先日の中央大学との交流戦での勝利はとても素晴らしい意味があると思っている

2019.6.3
SRFC Taro.S