コラム~成蹊ラグビー

稀勢の里引退について思うこと

2019/01/16(水) 14:15

今日(1/16)ネットニュースに稀勢の里の引退決意報道が出ていたが、初日から3連敗していたこともあり、特に驚かされるような報道ではないが一抹の寂しさを感じたのは僕だけではないだろう

『稀勢の里』の四股名(醜名)の由来は、「稀に見る勢いで昇進していくよう」という想いからつけられたそうで、その多くが出身地に山や川、海などを付け、郷里を感じさせるものが多い中でなかなか趣向が凝らされている四股名であった
※正式な四股名は稀勢の里 寛(きせのさと ゆたか)であり、稀勢の里だけでは四股名とは言わないらしい
例えば・・白鵬は白鵬翔であり、鶴竜は鶴竜力三郎が正式な四股名である

稀勢の里の祖父や曽祖父は画家や彫刻家という芸術家の家系であり、およそ格闘家からは程遠い血筋の彼にとって身体が大きいばかりに選んだ相撲道の結末は寂しい結果となってしまった

俗に彼は「がちんこ相撲」の代名詞と言われ、大相撲界では異色の存在であったことも引退を早めることになった一因ではないかと考えてしまう
日本相撲協会は相撲興業として「大相撲」をまるで国技であるかのように宣伝をしているが、日本には国技と言うものが存在しない
仮に相撲協会が大相撲を国技として取り扱ってもらいたいと願うのであればそれに相応しい興行団体になるべきである

稀に見る速さで横綱の地位を追われることとなった稀勢の里のこれからの人生に期待をしたい

2019.1.16
SRFC Taro.S