コラム~成蹊ラグビー

就職協定見直し

2018/10/09(火) 17:00

7日の慶應戦 真夏のような炎天下 ラグビーをするには相応しくない陽射しだったが選手たちに大きな怪我人も出ず戦えたことは良かった
ゲーム内容としては2トライは取ったが、もう少しできた・・つまり、もう少しトライを奪えたし、失点も防げたのではないかと思ったし、交代出場した選手たちのアピールプレーが少なかったことは残念であった
それでも奪った2トライは偶然のものではなく、練習でやってきたことの成果が表れたものだと思うので学生達もその点では自信を得たのではないかと思う

次戦は明治大 おそらく今シーズン一番強い相手だろう
学生たちは勝ち負けにこだわって欲しいとは思うけど現実にはなかなか難しい話でもあるので、ゲームフォーカスを明確にしてそれを実現して欲しい

さて、本日のニュースに就活ルールの見直し、現行ルールの撤廃が出ていた
現在の大学2年生の就職活動の時期には新しいルールの下で行われるそうだが、すでに形骸化しているので今更感がある

経団連の就職協定は1953年に定められたらしいが、僕たちが4年生の時、つまり1986年の就職活動では、その前年までの「青田買い」が社会問題となり就職協定が再度見直しされ、なんと就職解禁日が8/20となってしまった
8/20と言うのは、当時のラグビー部としては夏の菅平合宿が8/19から始まることに決まっていたので、大半の4年生が夏合宿初日に不在の状況を招いてしまうことなった
ここで大半の・・という表現をしたのは、当時は部員が多く4年生だけで30名おり、その30名の中ですでに留年組が6名ほどいたので彼らは就職活動をするまでもなく、初日から合宿に参加していたということを意味しています
この事態を打開するために当時の僕たち4年就職組の合言葉は「一番先に内定を出してくれたところに行く」ということで就職戦線を戦うこととなった
8/20初年度と言うことでどの企業もしっかりと協定を守ったおかげで本当にどの企業の誰もあってくれなかった・・今のような会社説明会なんて言うものもなかった・・・
しかしながら企業側としても『超短期決戦』となったので、少しでも早く良い学生を確保したいという思惑から同日に何度も面接があり、翌日の深夜には内定を得ることができたので、8/22には主将の板井と一緒に菅平に上ることができたし、他の同期も遅くても25日までには内定を得て続々と登ってきた

その昔から何度も協定を設けては形骸化してきているという歴史を繰り返しているので、新しい協定を作ったところで意味をなさないと思っている
僕たちの時のように夏休みの短期勝負が良いかどうかはわからないが、学校側が懸念している授業等に支障をきたすようなことを避けたいのであれば夏休みの短期勝負で良いと思っている

2018.10.9
SRFC Taro.S