コラム~成蹊ラグビー

アジア大会

2018/08/27(月) 15:45

ジャカルタ(インドネシア)で開催されているアジア大会
先陣を切った日本競泳陣の活躍に引き込まれるようにTV画面上で声援を送っている人も多いのではないだろうか

私も注目のレースや試合に合わせるようにTVをつけるが、競技の合間に画面上に出現する観客席の多様な人種に驚きを覚えたのと同時にそもそもアジアってどこの地域のことを言うのだろう、、なんでイランとかバーレーンとか中東の人々がアジア大会に出場してくるのだろうと疑問を感じたので調べてみた

現在一般的にはユーラシア大陸のヨーロッパ以外の地域をアジアというらしく、ユーラシア大陸の約80%を占め、人口は世界最多でであり60%強がアジア地域に住んでいる(面積:44,579㎡、人口:4,436,224,000人、国数:48か国)
世界の都市の内、都市圏人口上位7位までがアジアに属する都市が占めている(1位東京、2位ジャカルタ、3位デリー、4位マニラ、5位ソウル、6位上海、7位ムンバイ、8位NY、9位北京、10位サンパウロ)

ただし、アジア地域の明確な定義はなくIOCとFIFAではアジアの範囲は異なっている
ヨーロッパ諸国から見たらトルコ以東(シベリアを除く)がアジアであり、アラブ諸国から見たら東南アジアと東アジアを指すようである

元来、言語的な成り立ちもありアジアを中近東、中央アジア、南アジア、東南アジア、東アジアと細分化する立場が求められていたが、近年では経済的なメリットや政治的な安定を求める観点からアジアをより広くとらえる考え方が一般化されてきているようだ

様々な人種、言語、宗教感、文明についてそれぞれの成り立ちや考え方を尊重することでスポーツと言うルールの下では皆が平等に、かつ平和にやっていけていることがアジア大会で証明されている

現在、米中経済戦争など世界中で不穏な動きが顕著になりつつあるが、このジャカルタにおけるアジア大会の粛々とした進行状況を世界中に示すことでそれらのことが如何に無駄なことであるのかを悟ってもらいたいと思っている

2018.8.27
SRFC Taro.S