コラム~成蹊ラグビー

歴代主将

2018/07/06(金) 12:41

サッカー日本代表の長谷部主将が代表から引退することを表明した
一緒に戦ったメンバー達や過去の歴代監督から彼に対する賛辞の声の多さに彼の功績を知ることができる
代表主将として81試合に臨んだのは日本国内では過去最高であり、W杯3大会連続主将として戦ったのも世界でも類を見ないらしい

そんな記事を読んでいると、成蹊ラグビー部の中で僕が個人的に印象に残っている歴代主将について語りたくなりました
沢山の主将が思い出されますが、その中から特に思い出深い5名を挙げてみました
①大崎憲洋(おおさきのりひろ)先輩
昭和61年卒業、ポジションはフルバック
小柄ながら鍛えられた肉体と的確な判断力、またその効き足である左足から蹴られるキックは正確無比、そしてなんといっても抜かれたのを見たことがないタックルの凄さ
この人の試合前のロッカールームで語る言葉に何度も泣かされ、この試合のためなら死んでも良いと思わせる言葉の力に魅了されました
②板井二郎(いたいじろう)
昭和62年卒業、ポジションはフランカー
僕の代の主将だから選んだのではないが、入部した時から彼が自分たちの代の主将になると同期のだれもが認めていた人格者
高校時代は大分代表のLOに選ばれるほどFWプレー、特に下のボールへの仕掛けの速さはピカイチであったし、多くない口数、背中で語るタイプの主将の魅力は、現在、総合商社丸紅で執行役員になっていることからも理解してもらえると思う
③古山裕二(こやまゆうじ)
平成2年度主将、ポジションはフッカー
圧倒的、かつ威圧的な肉体からは想像ができないほどきめ細やかで心優しい主将
彼もしっかりと自分の言葉で自分の思っていることをチーム全員に浸透させることができるタイプであった
当時から成蹊の看板であった強力スクラムの最前線で身体を張り続けた頼もしいプレーヤー
現在は4年生の就職活動において、優しく懇切丁寧な面接指導をしてくれるSRFCの切り札的存在です
④菊池和彦(きくちかずひこ)
平成12年卒業、ポジションはフランカー
印象に残っているのは、入部間もないころの明治大学との練習試合、相手のラフプレーに対して負けずと反撃を仕掛けた図太さを思い出す
主将としてはそれまで8年間負け続け、20世紀中には負けないと豪語していた成城大学に対して20世紀最後の年に死闘を制し勝利を収めた闘志を前面に押し出す姿に感動を覚えてました
いまは、正義感の塊 警視庁の刑事として都内の治安維持に全力を尽くしています
⑤石田航己(いしだこうき)
平成28年卒業、ポジションはNO8)
現在の学生たちがAグループで戦うことができているのも彼らの代が入替戦で勝利を収めてくれたからである
本職はフッカーにもかかわらずチーム事情から慣れないNO8で身体を張り続けチームを鼓舞していた姿を思い出す
忘れられないのは、Bリーグでの大切な一番、成蹊グランドでの明治学院大戦に勝利を収めた後の応援に来ていた方々への挨拶 もともと口下手な彼はいつもは「気を付け 礼!」しか言わないのに、この試合の時だけしっかりと感謝の気持ちと入替戦への決意表明をしており、その時の観客席からの湧き上がるような歓声は今も忘れることがない
ラグビーをしている時は本当に格好良かった・・

やはり主将と言うのはその時のチームの顔そのものであるが、その背負う重圧は我々一部員として所属していたものには想像ができないくらい重いものだと思う
自分の思い描いていたものとは違う結果になってしまった代であったとしても彼らが主将として成蹊ラグビー部に記してきた足跡は決して色褪せることなくいつまでもその時代その時代の一緒に戦ってきた仲間や見守ってくれていた人々の心の中に光り輝いて残っているはずなので、主将経験者はいつでも自信をもって成蹊グランドに同期を引き連れて訪れて欲しいと思っています

2018.7.6
SRFC Taro.S