コラム~成蹊ラグビー

昨日の試合

2018/06/29(金) 14:20

今回もサッカーW杯の話になってしまうが・・
昨夜の日本vsポーランドの試合 後半の残り10分間の相撲に例えると’無気力’ゲームは相当がっかりした
翌早朝会議を控え寝たいのを我慢してわざわざ起きていたのに時間の無駄だったと感じたのは何も僕だけではなく、新聞やTV報道、ネットニュースなどの評価を観ても大半の人が同じ感想を抱いたようだ

W杯で決勝トーナメントに進出するという目標を掲げた日本代表にとって、同時刻で行われている同グループのもう一つのゲーム状況により戦術が変化するのはやむを得ないこととは思うが、勝てば何でもよいというスタンスはおよそ日本人の精神性とはかけ離れていたと思う

その昔、ルース・ベネディクトという女性が『菊と刀』という著書で日本人について述べているが、彼女に言わせると日本人の特性は「恥の文化」であると断定している
つまり、「恥」とは常に人の目を意識したところに行動の原点があるとしており、人の価値観が変われば恥に対する意識も変わるというものである

昨夜の試合 我々日本人はおそらく、この日本人の文化的特性から一番ほど遠いところの試合展開となったために失望を感じたのだろう

サッカー日本代表の愛称は『SAMURAI BLUE』、侍はその精神性の中で一番大切にしていることは恥であり、その侍たちが恥ずかしい試合をしてしまったものだから我々日本人は我慢がならなかったのである

決勝トーナメントでは、勝ち負けではなく我々日本人が世界に胸を張れるような試合をしてほしい

2018.6.29
SRFC Taro.S