コラム~成蹊ラグビー

桜餅

2018/03/26(月) 10:45

例年よりも10日ほど早く開花宣言が出された桜 今朝 千鳥ヶ淵の桜を観に行ったがすでに満開でした

桜と言えば『桜餅』を連想してしまうけど、この桜餅に「長命寺」と「道明寺」があるのをご存知でしょうか

もともと桜餅は、徳川吉宗公の公園政策によってもたらされたと言われています
当時から大都会であった江戸の大半の土地は武家の所有地であり、築地塀に囲われた殺伐とした風景であったそうだ
それを嫌った吉宗公が庶民の憩いの場を作ろうという御触れをだし、綱吉公時代の生類憐みの令によって大量につくられ、時に放置され荒れ地となっていた広大な犬小屋を取り壊して作られたのが公園の始まりと言われています
隅田川沿いの向島辺りに出向いた吉宗公が、そのあたり一帯があまりにも殺風景なので、川沿いに江戸城内や飛鳥山の桜を移植させ、川沿いが桜並木なったことによりその美しさに庶民が集まるようになったことは江戸各地に桜の名所が生まれるきっかけとなりました
ある時、向島の長命寺の門番が塩漬けされた桜の葉で包んだ餡を詰めた餅を吉宗公に食べてもらったことで、それが江戸の銘菓となり桜餅が一気に日本中に広まったと言われています

江戸で広まった桜餅、関西方面に伝わるうちに元来小麦粉で作っていた餅が大阪では道明寺粉でつくられるようになったことより、関東では桜餅のことを長命寺(ちょうめいじ」)、関西では道明寺(どうみょうじ)と呼ばれるようになった

日本人に愛されている桜の花 その散り際の潔さが日本人の美的感覚と合致しているのだと感じています

今年も道明寺を食べながらその散り際までしっかりと見つめていたいと思っています

2018.3.26
SRFC Taro.S