コラム~成蹊ラグビー

ゾーンに入る

2017/11/28(火) 14:25

ここ一番!と言う場面で自分の力を最大限に発揮しなくてはならないときやってきた

僕にとっては毎年のことだから”慣れ”ていると思いたいが・・・やはり心中穏やかではない

選手たちにとって『集中しなくては・・・』と思っても集中できないことが多々あると思うが、それは顕在意識と潜在意識に大きな自覚の違いがあるからなのだと思う

まるで自分ではないような力や能力を発揮している状態を心理学的には『ゾーン』というらしい
未体験ゾーンなどと言われているのがそれだ
意識的にゾーン状態に入るのは難しいと思うが、俗にいうイメージトレーニングを重ねることは意識的にゾーン状態に入ることになるようだ

イメージトレーニングの中でも重要なのは成功パターンをイメージすることだ
WTBならボールが回ってきてトライをするシーンを思い浮かべたり、ラインアウトのスローイングからしっかりとジャンパーがキャッチしてモールを組んで押し込んでトライを取るシーンや相手の選手が走ってくるところを強烈なタックルで向こう側に押し倒しているシーンを連想する
このことだけで意識的にゾーンに入ることができるらしい
もう一つ意識的にゾーン状態に入れることとして大切なのは目標を明確にすることだ
全体的には立教大に絶対に負けない!という明確な目標を持つことであり、個人は対面に絶対に勝つ、BKなら抜かれないとかFWだったらスクラムで押しまくるとか単純明快な目標を立てることが大切である

あとは意識的にゾーン状態になるルーティンワークもあった方が良い 
たとえば・・チーム全員で手をつないでグランドに入っていくようなことでスイッチが入ると思う

それから、緊張をプラスに変えることも大切だ
緊張感・・というとマイナスなイメージを持つが、これは失敗が緊張と密接な関係にあると思うことから生まれてくるイメージだと思う
過度な緊張ではなく適度な緊張は目的を達成するためには必要な要素であると思う

12月16日 選手たちは間違いなく緊張すると思う なぜならば絶対に負けられない戦いに臨まなくてはならないからなのだが、逆にこんなに緊張感あふれるゲームに出場できる喜びはほかにないと思うし、二度と経験できないことだと思う
そんな喜びを表現できたら最高だ

2017.11.28
SRFC Taro.S