コラム~成蹊ラグビー

半チャンラーメン

2017/11/21(火) 11:14

半チャンラーメンが衰退しているという記事が東洋経済ONLINEに出ていた

半チャンラーメンと言うと思いだされるのは神保町の『さぶちゃん』だ

本好きの僕にとって神保町はありとあらゆるジャンルの本が揃っている素敵な街なのだが、神保町に行くたびにさぶちゃんに通っていた
シンプルな醤油ラーメンとちゃんと炒めてあるチャーハンが絶妙だったのだが、この11月に閉店となってしまった

さぶちゃんが閉店となった理由は親父さんが歳を取ってしまったからなのだろうが、一般的にはさぶちゃんのような『町中華屋(どこの町にでもある普通の中華料理屋さん)』は後継者不足に陥っているようだ
最近流行のラーメン屋のサイドメニューではしっかりと調理しなくてはならないチャーハンは少なくなり、どちらかと言うとチャーシュー丼のような手間がかからないものを”売り”に見せている店が多くなってきたが、後継者不足がその一因となっているのだろう
料理にひと手間加えることができるいわゆる職人さんが確保できないのだ

衰退しているもう一つの理由は、糖質制限ブームらしい 
ラーメンとチャーハンの組み合わせは最悪で炭水化物の摂取過剰が健康を害していると言われている
でも、過剰な摂取は別に炭水化物じゃなくても体には悪いはずであり、なんでもかんでも過剰反応しすぎるのだと思う 
長い間、『米』を主食としている我々日本人が健康を害するようになったのは古来の食習慣よりも欧米化されジャンクフードが増えてきたからであって 炭水化物が原因ではないはずなのだ
そこら辺をしっかりと行政の単位で牽制していかないと日本独自の食文化が廃れていってしまうと危惧している

僕が学生の頃、学校のそばにも福寿軒という店があった 客が目の前に座っているにも関わらずしょっちゅう親子喧嘩している店だったがここもなくなってしまった

練習後に値段を気にせず後輩とかを連れて行けるような町中華の存在がなくなってしまうのはとても残念である

町中華が日本の食文化かどうかは別にして誰からも愛されてきた存在であることは間違いないので、今残っているそういうお店は何とか頑張ってもらって町の原風景としていつまでも残っていって欲しいと願っている

2017.11.21
SRFC Taro.S