コラム~成蹊ラグビー

夜遊び経済

2017/09/26(火) 09:01

夜遊びと言うと・・・子供には悪い友達に悪の道へ引きずり込まれる危険一杯な感じがしてなんとなく積極的にはできないし、社会人には基本終電までという大きな壁が立ちはだかる

そんな中、夜遊び(20時~26時台)を活性化させようという動きが民間企業が中心となって出てきているらしく、政府も具体的な検討を始めることになったという記事が9月25日付日本経済新聞に出ていた

事の発端は訪れた外国人観光客の多くが「日本は夜8時以降にすることが極端に少ない」という声が多く挙がっていること起因する
昼間観光に忙しく立ち回って夕食を済ませた後に、「さて何をしようか」という時の選択肢が非常に少ないらしい

現在の夜遊びの主流は、クラブやカラオケが中心であり訪日客の消費はほとんどないのが実態で、この時間帯に遊べる場所を増やして経済を活性化させるのが狙いだ

欧米では、既存の劇場などを夜間稼働させるための規制緩和策を導入し、新たな新規設備投資などをしなくても良い形で新市場が生まれたという実績もあり、各国はその市場規模の拡大に真剣さを増してきている ニューヨークでは地下鉄が24時間運転を実施し、多くの観光客が安心して遊べるように治安対策にも力を入れているらしい

さて、日本でたとえば交通インフラを24時間稼働させようとすると安全面や労務問題を中心に様々な障壁が立ち塞がり、実現させるのに長い年月がかかりそうだが、多くの観光客が間違いなく訪れる2020年東京オリンピックまでには何とか課題をクリアし、試算では4,000億円と言われる夜遊び市場をクリエイトさせてほしい

2017.9.26
SRFC Taro.S