コラム~成蹊ラグビー

即席ラーメンの日

2017/08/25(金) 09:30

今日8月25日は『即席ラーメンの日』だそうだ

諸説あるが・・・日清食品の創業者である安藤百福(あんどうももふく)氏によって1958年に発明されたというのが一般的である

この百福氏が考え出したと言われる「瞬間油熱乾燥法」という製法は1962年に「即席ラーメン製造法」として特許登録されており、戦後日本のイノベーション100選中トップ10に選定されている
また、百福氏は業界全体の発展を考え、1964年に「日本ラーメン工業協会」を設立し、加盟している同業他社に即席麺関連の製法特許を惜しみなく公開し、東洋水産(マルちゃん等)やサンヨー食品(サッポロ一番等)、明星食品(日清食品系列)、エースコック(サンヨー食品系列)などの同業他社の発展に大きく寄与した

元来 袋麺が主流であったが、海外進出を考えた百福氏が1966年に行った欧米視察の際に米国人バイヤーが同社のチキンラーメンを2つ折りにして紙コップに入れてフォークで食べている姿を目の当たりにしてカップ麺の発想が思い浮かび、1970年9月18日『カップヌードル』の発売に至った
発売当初は売り上げに苦戦していたが、1972年2月に起きた「あさま山荘事件」のテレビ中継で厳寒の中カップヌードルを食べている機動隊員が映し出されたことが話題を呼び爆発的に売れるようになった

今では国際食となったインスタントラーメンは2014年度には世界中で1,000億食も消費されるようになった このうち約5割は中国であり、次いでインドネシア(150億食)、日本は第3位(60億食)となっている

食の多様化と健康志向の影響で日本の国内需要は2000年をピークに減少傾向にあったが、2009年日清食品の「カップヌードルライト」、2015年明星食品の低糖質麺シリーズを展開することで減少傾向に歯止めがかかっているようだ

コンビニの商品構成の中では主要を占め、各社の開発競争もあり業界の市場獲得競争は一層激しさを増しているが、日本発の国際食として手軽な食べ物からおしゃれな健康食として転換していくことができるのか これからの『即席ラーメン』に期待していきたい

2017.8.24
SRFC Taro.S