コラム~成蹊ラグビー

お水

2017/08/01(火) 08:50

僕が大学生のころまでは自宅でも学校でも公園でも・・・つまりいつでもどこでも水道の蛇口から出てくる水を飲んでいた
今は(自分を含めて)そんなことをする人はほとんどいなくなり、自宅では浄水器からでる水を飲み、外ではペットボトルの水を飲んでいるのが現状である

今日8月1日は『水の日(日本)』なので、水について少し考えてみたい

ブリタニカ国際大百科事典によると
地球上の水は太陽熱で蒸発して水蒸気となり、大気中で凝結して雨や雪となって地上に帰り、一部は地中にしみ込んで地下水となるが、大部分は河川水となって海洋に戻るが、これを循環水と言う
このようにして循環している地球上の水量は14億K㎥と言われているが、その大部分は海水で、淡水はわずか2.7%にすぎず、また、淡水の大部分は極地の氷山、氷河や750m以深の地下水で、水資源として利用できる河川や湖沼などの地表水と一部の地下水は、地球上の水の総量の1%にも満たないそうだ

一方で日本における水の賦存量(降水量から蒸発散を差し引き、面積を乗じたもの)は年間4,500億K㎥ 
※賦存量というのは天然資源が利用の可否に関わらず、理論上算出されたある量として存在すること

日本の年間降水量は世界平均の2.5倍ではあるものの人口の割に国土が狭いので、1人当たりの年間降水量としては世界平均の1/5に過ぎないので賦存量の4,500K㎥という数字は必ずしも豊かとはいえないようだ

それに加え、生活水準の向上や社会活動の増大に伴い水の需要は増え続けているにも関わらず、開発適地の減少や水源地域対策の遅れ、開発コストの上昇などにより水不足は深刻化しつつある

子供の頃『安全と水は’ただ’』と言われ(意味合い的には揶揄ではあるが・・・)育てられきた我々世代はもちろんのこと、これからの日本を背負っていかなくてはならない学生たちも、今日の「水の日」をきっかけとして、水を資源として捉え、どのように生み出し利用していくべきかをじっくりと真剣に考えていかなくてはならないと思っている


余談だが、僕たちが学生の頃は今日(8/1)が夏のシーズンイン当日であり、ある意味1年の中で一番迎えたくない日であった・・・そんな日が誕生日であった僕の代の主将であったI.J君は、学生時代に我々から心底「おめでとう」と言われたことはなかったはずなので・・・今日は心よりおめでとうと伝えたい
I.J 誕生日おめでとう

2017.8.1
SRFC Taro.S