コラム~成蹊ラグビー

就職活動vol2

2017/05/19(金) 09:08

いよいよ2017年就職活動もついに最終の追い込み段階に入ってきた

6月1日に内定を勝ち取るために必死にOB訪問や会社説明会に出席したり、中には実質的な面接に臨もうとしている姿には悲壮感が漂っている

暑くなってきたのだから脱げばよいのに真面目に上着を着ながら歩いている学生を見ると、「脱いだって平気だよ、そこまで人事部の人は見ていないよ・・もっと気楽にしていた方が良いんじゃないの?」と一言声を掛けてあげたくなってしまう

4/1 会社説明会解禁、6/1 選考開始というのが経団連加盟企業による2017年の就職協定であるが形骸化していると感じている

指定期日までにエントリーシート(ES)を提出、Webテストもしくはテストセンターで試験を受けさせ、通過した者だけが面接に臨めるというパターン化された就職活動にも違和感がある

沢山のESが送られてくる就職人気企業にとっては「線引き」の有効手段なのかもしれないが、その結果として画一的な学生を生み出すばかりで、自主創造に欠け進取の精神も気鋭など全く感じられない学生を採用してしまっているような気がしてならない

また昔の話を出してしまうが・・企業ならではの独自色が感じられた時代があった 「人の三井、組織の三菱」というのが企業色を表現した代表例だと思うが、僕が在籍していた三和銀行も当時は「野武士軍団」と言われおよそ銀行員らしくない人が沢山いた 

当時の採用はそれぞれの企業が独自の方法で実施しており、筆記試験があるところもあれば面接だけのところもあったり、採用期間も今のように協定によって一斉に行われるものではなく業種業界によって分かれていた時もあった

「人こそ財産」を標榜している企業は沢山あるが採用方法をみていると本当にそう思っているのか、その真意には疑問符を付けざるを得ない

形骸化されている就職協定とともに企業の採用方法も見直す時期に来ていると思っている

2017.5.19
SRFC
Taro.S