コラム~成蹊ラグビー

不易流行

2017/04/18(火) 16:08

これは『去来抄』の中に『蕉門に千歳不易の句、一時流行の句と言う有。これを二つに分かって数え、たまえども、その基は一つなり。不易を知らざれば基立ちがたく、流行をわきまえざれば風(ふう)新たならず』の中に出てくる言葉で、不易はずっと変わらないこと、流行とはその時々に合わせて変化していくことを表現しています
 

言葉の発祥は俳諧用語としてなのですが、経営にも通じるので社訓にしている企業もありますし、教育の場でも当てはまることが多いので過去の中教審でも使われたことがあります
 

ラグビー部としては不易は90年を超える伝統力のこと、流行はその時代を担う学生たちの環境や戦術への対応力と置き換えられるのではないでしょうか
 

成蹊大学ラグビー部は強豪ひしめく対抗戦で戦える栄誉が与えられていますが、それは過去のリーグ再編問題が起きた時に冷静な判断を下された先輩方の遺徳であり、それを強みとして守り続けてきていることが伝統力です、また、現在はそのAグループという大学ラグビー最高峰の中で戦い続けられているということは現役たちの弛まぬ努力の結果ということになります
 

かの松尾芭蕉が俳句の上達方法を門人に聞かれた際に『過去の自分に飽きること』と答えたそうです
 

常に努力を重ねつつ新しい自分やチームの方向性を見出そうとすることが進歩と変革に繋がっていくことを信じて毎日を新しい自分を発見することに挑戦していって欲しいです

 

2017.4.18

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