マネージャー日記

菅平合宿五日目

2015/08/19(水) 22:54

ホームページをご覧の皆様こんばんは。
本日は4年トレーナーの澤健生が担当させていただきます。

菅平合宿5日目となった本日は、午前中に試合に向けたチームランやユニット単位の基礎練習・確認を行い、午後は立教大学との練習試合に臨みました。

Aチームの試合では、スクラムやモールなどのFWのセットプレーで優位に立ったものの、立教大の早いテンポに対しての個々のタックルの甘さが見受けられ、最終スコアは31-36で立教大学の勝利となりました。入れ替え戦を戦うかもしれない相手に対して勝利を収める事が出来なかったという結果に、Aチームの選手達からは悔しさを感じました。

Bチームの試合は、Aチーム同様セットプレーでは優勢で前半をいい流れの中でリードし折り返しましたが、ATではチャンスの場面でのミス、DFでは個々のタックルの甘さがあり、相手のペースでアタックされてしまった結果、最終スコアは22-43で立教大学の勝利となりました。


本日のトレーナーの仕事紹介は、緊急時対策についてです!

ラグビーという競技は、脳震盪や脊椎損傷・骨折などのスポーツ外傷が他競技と比較して頻発するスポーツといえます。
そのような傷害が起こった時に備え、トレーナー・マネージャー・スタッフチームは責任感を持ち、対策や準備を日々行っています。

行っていることのひとつが、主に脳震盪や脊椎損傷が発生した時に必要となるスキルであるスパインボードでの固定・搬送です。
二次損傷を引き起こさないよう、安全・正確かつ迅速な固定・搬送が重要で、そのために練習を定期的に行ったり、講習会などに積極的に参加することでスキルを向上させています。



(写真は、スパインボード固定・搬送練習を行う2年TR間瀬・2年TR佐々木・4年TR井上・4年TR澤と傷病者役の2年濱本)

上記のような緊急時の対応やスパインボードによる固定・搬送をスムーズに行うためには、相手チームのトレーナーとの連携も不可欠です。そのため、ホーム試合時には相手チームのトレーナーとスパインボードや対応可能人員の有無等の確認やトレーナーチームで作成したEAP(Emergency Action Plan:緊急時行動計画)を共有するようにしています。
EAPには、AEDの場所や救急病院の連絡先など、緊急時対応をスムーズに行うための様々な事項が記述されています。



(写真は、EAPを持つ2年TR佐々木)

また、菅平合宿では、校内のけやきグラウンドとは違い周辺にAEDが設置されていないため、AEDをレンタルしています。



(写真は、AEDを持つ2年TR間瀬)

前述のように、他のスポーツより発生頻度が高いとされる脳震盪に関連して行っているのが、受傷しているかの評価基準となるSCAT3の測定です。
脳震盪は見た目などの分かりやすい所見はなく、評価がしづらい傷害のため、SCAT3のような協会等の推奨しているツールに準じて評価を行っています。
シーズンの始めにベースライン測定を行い、受傷疑いのある選手を、SCAT3の測定により評価していきながら復帰までのプロトコルを決めます。

これらを始めとして、トレーナーチームは選手の安全を管理する役職であることへの責任感と緊張感を持ちながら、日々対策に取り組み活動しています。
今後も、より徹底した安全管理体制を目標にトレーナーチーム一体となって活動していく所存ですので、ご支援いただければ幸いです。

以上、本日のトレーナーの仕事紹介でした。

長く拙い文章でしたが、最後までご精読ありがとうございました。