マネージャー日記

プロモーションビデオ制作係 4年五十嵐圭佑

2012/01/26(木) 23:21

ホームページをご覧の皆様こんばんは。
本日は今シーズン、選手たちのために試合前に見るプロモーションビデオを制作し、自身も試合に出場しながら選手たちの気持ちを高めるために頑張ってくれていた4年WTBの五十嵐圭佑をご紹介いたします。

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。4年WTBの五十嵐圭佑です。

まず、本年度も数多くの温かいご支援、ご声援ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

昨年度、私は試合前のミーティングでメンバーが見るプロモーションビデオの製作を担当させていただきました。
プロモーションビデオを製作するにあたり懐かしい写真を数多く見つけ、その写真の頃に戻りたいような戻りたくないような不思議な気持ちになったことを覚えています。

私が成蹊大学のラグビーに出会ったのは高校3年生時の秩父宮のスタンドでした。
体格がひと回りもふた回りも大きい早稲田大学の選手に立ち向かい、最後に1トライを決めた姿に感動すると同時に大学のフィジカル、スピード、スキルの高さに
不安を感じたのを覚えています。
なので、成蹊大学のラグビー部に入部した後も不安や戸惑いからかどこか本気になれないまま2年間を過ごしました。

しかし、3年目の春に高校からずっと一緒にやってきた同期の1人が試合中の事故により選手を引退しなければならなくなり、涙を堪えながら『ラグビーがもっとやりたかった』という言葉に今まで自分がどれほど怠惰な気持ちでラグビーに向きあっていたのかということに気付かされました。その日以降、自分が少しでもその仲間が抜けた分を埋められるように、チームの力になれるようにと部活動に取り組むようになりました。
そして今年の菅平合宿でケガをしてしまい、もう開幕戦に出られないかもしれないという思いが頭にかすめた時に不意にこみあげてくるものがあり、2年前の自分では考えられない心境の変化に驚くと共に、改めて『試合に出て、勝ってみんなで喜びたい』と思うようになりました。

今シーズン、私は幸運にも14番のジャージを着て高校生の時に憧れた舞台に立つことができました。ただシーズンの結果としましては自分達が目指していた結果とは程遠く、来年の後輩達に対抗戦の一部で戦わせることはできなくなりました。正直その事実は4年間の心残りであり、悔しいです。
しかし、試合後に後輩達が『先輩達の悔しさは俺たちが晴らす』と言ってくれたその姿には来シーズンの期待感を十分に抱かせてくれました。
ただ、個人的に後輩達にはそうした雪辱だけに縛られたラグビーを来年するのではなく自分達のラグビーを楽しみ、そのついでに僕らの代の想いを繋いでいってくれればなと思います。

成績だけを見れば今年の代は近年で最も期待に応えられなかった代だと思います。それを否定することはできません。
それでも私はこの代の4年生であったことを誇りに思います。
メンバーを落として勝つ気がない、消化試合のつもりなどと周りから揶揄されながらもケガを一刻も早く治そうとオフを返上してリハビリをする選手、試合に出られなくてもチームの為にと必死にサポートをする選手、試合後に自分が不甲斐ないからだと悔し涙を流す選手の姿を私自身今年は多く見てきたからです。
現状を受け入れた上で諦めないそんな52人の仲間達とプレーできたことが自分の誇りです。

最後に八木監督をはじめとするコーチ、マネージャー、OBの方々の様々な支援、試合に応援にきてくださる皆様に感謝を申し上げたいと思います。皆様の声援がプレーをする上で本当に力になりました。どうもありがとうございました。

そしてバカなことに付き合ってくれた後輩達へ。
基本的に生意気だけどそんな後輩達のおかげで辛いはずの合宿が今年は笑いっぱなしでした。
来シーズンはみんなの更なる活躍を見にグラウンドに応援に行くので、声をかけたら笑顔で手を振り返してください。

バカなことを率先してやる同期へ。
大学でラグビーをやるつもりのなかった自分を誘ってくれた高校からの同期、温かく迎え入れてくれた大学からの同期には本当に感謝しています。下級生の時はよくみんなで粗相をして怒られたけど、そんな話も笑い話にして盛り上がれるみんなが好きです。社会人になってもよろしくお願いします。


生意気な事ばかり書いてしまい長くなりましたが、最後までご精読ありがとうございました。

今後とも成蹊大学ラグビー部への温かい応援よろしくお願い致します。

五十嵐圭佑